きりがない・・・

昨夜、実家から帰ったら、留守電ランプが点滅してました。犬友のお一人、ナナママさんから・・・

電話をかけて、詳しい話を聞いて、もうびっくりやら、がっくりやら・・・腹が立つやら・・・



友人宅近所の小さな会社が倒産し、社長一家が夜逃げしたあとに、1頭のシェパちゃんだけが檻に入れられたまま遺棄放置されていると言う。


ナナママのご近所さんが気づいて、ナナママに相談しに来たんだそうです。

ナナママさんご自身は、近所でも、その会社の周辺を通ることはほとんどないため、放置されてからの期間がどれくらいかは不明です。

昨日ナナママさんが行ってみたところ、食べ物は与えられた形跡がなく、コケの浮いた溜まり水のみでしのいでいる様子。そのわりには激痩せには見えないので、それほど長く放置されているわけではないのかもしれません。


檻に近づいても威嚇したり、怯えたりなどの様子はなく、人懐こく擦り寄ってくる感じで、檻越しに、手からフードをそっと食べ、その手をぺろぺろなめたと言います。
推定年齢6歳以上の女の子です。


ナナママさんは犬飼い歴は長いけど、シェパは基本的にはうちの子達しか知らないので、どう扱っていいのかわからず、私に連絡してきたようでした。



お話をうかがった限りでは、穏やかないい子だと感じましたが、一定期間置き去りにされ、閉じ込められた子が、檻から放たれるのを機にどういう反応をするかが今ひとつわかりません。

明日、いつもお世話になっているアジリティーの先生に同行をいお願いして、一緒に様子を見に行くことにしました。
大丈夫そうなら檻から出し、お掃除と、糞尿まみれた彼女をシャンプーしてあげたいと思います。
可能なら保護もしてあげたいのですが、現在、警察に相談中で、明日、連れ出せるかどうかはビミョウです。


訓練士さんの目で見ていただいた上で、家庭犬にふさわしい資質を持ち、シェパ初心者でも十分に扱えるような子であるなら、ナナママさんが家族にお迎えになることも検討されています。


そういう子じゃなかったら・・・？？？？


悪いほうへはいくらでも考えられるけど、今はいい方向だけ考えます。だめならだめで、明日、改めて考えることにしましょう。


私は昨夜から、その子に会いに行きたくてたまらないのです。
でも、レスキューに詳しい友人にも助言をいただいて、慎重に慎重に事を進めることにしました。
それでここまで段どったにもかかわらず、もし、会いに行っちゃったら、私はきっと我慢できずに無謀なことをしでかして、事を台無しにしてしまいそうです。
幸い明日もお天気はいいようだし・・・

もう少し・・・待っててね。



それにしても、今年に入って私の耳に入ってきたシェパちゃん救出のお話は今回で5件目です。
とくに表立ったレスキュー活動などしていない私ごときでこの数です。次から次へ・・・いったいどうなっているのかしら、きりがありません。


大型犬というだけで敬遠される上に、見掛けの怖さで損をしているシェパのような犬種・・・こんなことにならないよう、繁殖や譲渡など、協会ももう少しきちんと管理して欲しいものだと思ってしまう。
立派な単犬種団体があるのに、競技会や展覧会にばかり神経を使って、こういう方面にはちっとも機能してないじゃないか・・・

今回の子だって、耳番が入っていないかも、とナナママさんが言っていた。汚れすぎてて見えないだけならいいな、と思っています。