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震災 [考えさせられたこと]

大きな地震からちょうど2週間。
あの日はいつもと同じ朝を迎え、同じようにくば父を見送り、わんずと歩き、
今頃の時間には友人とランチをして、いつも通り、楽しいおしゃべりをしていました。

1時間後、天地がひっくり返るようなことが起こるなんて、夢にも思わなかった。

未曾有の大地震と引き続き襲ってきた想像を絶する大津波、そして、さらに思いもしなかった原発事故。

たった2週間で、私の生きている世界がすっかり変わってしまいました。

私自身は被災もせず、幸い損害は古いワイン1本と、ふみりんちゃんから譲っていただいたカップが一客だけ。
だけど一晩中続いた停電。真の暗闇のなか、絶え間なく襲ってくる強い余震、ラジオが動かなくて、情報が入らないあの時間のなんと恐ろしかったことか。

そして翌日からは延々と続いた断水。


お水はまだ県内で復旧していない地域があります。


鉄道が不通になり高速が閉鎖され、町は数日間、陸の孤島になり、物資不足が深刻化、私も限界[あせあせ(飛び散る汗)]と弱音をあげた頃、ようやく道路の通行規制が解除となり、少しずつものが入り始めました。
だけど途端に問題になったのがガソリン不足。
くば父は車以外では通勤できないから、私が我慢する。それはいいけど、ラムがおかしくなってしまいました。
地震のあと、外出先の[駐車場]が閉鎖され、私は帰宅難民になりました。ようやく帰宅した時にはもう真っ暗で、その間、ワンズは恐怖に耐えていたのでしょう。
留守番すると怖い思いをする、とインプットされたらしく、私が出かけようとすると狂ったように泣き叫ぶのです。
仕方ないから買い出しも[犬]同伴。[自転車]で済むのに車移動。しかも[犬]が重いから燃費が悪い。

そんな中、原発避難者の受け入れが始まり、現在我が家の半径2キロの範囲には500名以上の福島の皆さんが身を寄せていらっしゃいます。

私は津波の被災地には行けないけれど、せめて福島の皆さんのお役にはたてないかしら?

だって、陸の孤島になっていた頃、関西を中心に、たくさんのお友だちが暖かい手をさしのべてくださいました。プチ被災者に過ぎない私たち、こんなによくしていただいて、いただきっ放しはだめよね。
そのご恩返しは、今、困っている方へ。


私の生活はほぼ正常に戻っていて、なにか特別不自由とか、そんなこともなくなりました。

頭の上の原発はなんとも恐ろしいけれど、それは程度の差こそあれ、今は関東中のすべての人がさらされている問題です。

毎朝、夜のうちに恐ろしい事態が発生していないか、ビクビクしながらテレビをつけます。


たった2週間前の平凡な朝はまるで別世界のことのように感じられます。

今日は何か面白いことがないかな、毎日毎日淡々としてたらつまんない…あの日までそう思っていました。

平凡で当たり前であることがどれだけありがたいか、初めて知りました。
平凡な毎日だからこそ、ちょっとした幸せが楽しいのですね。


震災で犠牲になられた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げます。
そして不自由で不安な避難生活をおくっておられるかたがたに一日も早く日常が戻ってきますように。

 

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か~ちゃんは君たちがいるから、頑張れるんだよ~~~~ん♪
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コメント 2

シェパ

遅れてすみません.
ご無事でなによりです.うちのワンズも地震は恐怖のようです.しばらく筑波に行ってませんが大学もかなり被害があったようです.被災された方たち,他人ごととは思えませんね.
by シェパ (2011-04-09 17:00) 

袋田の住職

田舎は、災害には強いですよ!
水は山から湧き出すし、食料備蓄は一年分以上ですので・・・
放射性物質の飛散では参りましたが・・・
by 袋田の住職 (2011-04-28 18:56) 

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